HPデザイン担当より・編集後記

天皇に海苔を食べさせた(であろう)天才の話。 


皇室御献上、1度ならず、2度までも。そして、共に史上最年少。これがまぐれと誰が言えましょうか。

2015年商品、一般向け終売を向かえてなお、覚悟を「カタチにしてくれ」という。
売るためのHPは望んでいませんでした。そもそも”売る”ことが事業目的ではないからです。
見えたのは、これから真剣に挑戦する海苔漁師の覚悟。その真意はさらに崇高でした。

そうしてこうして、お手伝いすることに決めたこのwebサイトには書けなかった編集後記をブログに表します。

◼︎編集後記:解説と所感

こんなに強い信念に溢れた会社のホームページ。世に存在したでしょうか。しかも漁師の。

この海苔師とは、手段も役割も得意分野も違えども、生きる目的を共有できるまでにこれまで議論と喧嘩を繰り返し、
双方の価値観と立場を尊重し合えるようになった時点で、私はその箱作りを仰せつかりました。
以前より、ファンにはなれないけど、とてつもなく尊敬はする、但し対等であることが条件だと、率直に申しておりました。
既に目指す未来は合致していたので、作業は難儀ではありませんでした。むしろ驚くほど短期で仕上がりました。

校正は行ったものの、すべて海苔師自身から沸き上がった言葉の数々。
適当を徹底的に嫌うこの海苔師の強き信念、発想力、書き切れない数多くの語録は何処から生まれたのでしょうか。
「良い物じゃないと出さない(売らない)。意味がない。最低だ。」と、この作業に取り組む私にまで直球勝負でした。

これまでの生き方を垣間見ました。
目の前の仕事、自然、市場や環境、食べる方への想像、そして己に対して、ただただ真摯に向き合ってきた結果でしょう。

真意や目的について語る彼の言葉に、約2,300年前の「荘子」の言葉を思い起こしました。
・はねつるべ
・万物斉同

自覚があるとは、微塵たりとも思えませんが、同じような事を話す天然天才阿呆。悟りにも近いものを感じざるを得ませんでした。

至ってシンプルに。
自然の摂理を大切にする、純朴で熱き天才たる所以かもしれません。

◼︎阿呆の人生

飽くなき研究と挑戦に挑み続ける「阿呆」と言われた頃の若き海苔師の努力は、並大抵を遥か越え、ひたすら繰り返し続けた結果、
次第に頭角をあらわすようになりました。

当時の若き海苔師は、ただただひたすら負けず嫌いで、その対象は水揚げの実績のみ。唯一の他者との比較対象でした。

良い海苔を追求すればするほど、そのうち世の中の課題に気付き始めるようになりました。
海苔漁師として生きる、己の人生の目的そのものを見つめ直す、パラダイムシフトが起きました。他者との競争はすでに必要ありませんでした。

それから、新たな挑戦が始まったのだそうです。
恥をかいても失敗しても、馬鹿にされても挑みました。その目的は明確故に、恥ずかしさよりも任務が勝りました。
現生の時代を生きる海苔漁師の、乗り越えるべき使命だから、「ただ一直線だった」のだと振り返ります。
自らの挑む道に後悔も過ちもなかったものと、のちに自信を深めることとなります。

甚大なる震災被害を受けてなお、志半ば であった己の思いに、一切の揺るぎはありませんでした。
「まだ途中だったから。」
この天才の苦難は、2億円以上の設備、工場、漁船、自宅を流されたことにはありませんでした。

震災から4年強。市場の課題、己の使命に気付いた海苔師としての挑戦に対し、抑制せざるを得ない海苔作り。
この長い期間が、如何に苦難であっただろうかと容易に察し得ました。決して深く語らずとも。

彼の云う現代の課題とは?
とてもシンプルなのです。
「このままでは、どこも漁師がいなくなる。続けられない。日本の食を守れなくなる。」と。

震災”前後”、変わらず揺るぎない課題です。

「一生で一番美味い海苔を作る。」ことそのものは、もはや目的ではありませんでした。
海苔漁師の家系に生まれ育ち、選ばれた宿命を受け入れた手段に過ぎませんでした。

今季、再スタートを祝し、心からのエールの代わりにwebサイトをお届けできたことに心より御礼申し上げます。

直接聴きてみたい方は、こちらからどうぞ。 天才過ぎる阿呆伝説が聴けるかもしれません。
2015年7月25日(土) 海苔ワークショップ

2015.07.11. 感謝。



1月24日 · 相澤 太

素晴らしい一日だったな~

海苔の話し、作り方や、想い。海苔づくし!
話したいように話させていただきまさした。
こんなワガママな話の場って、、幸せ。

今日来ていただいた皆様、真剣に聴いて質問していただき本当にありがとうございました!

もっともっと海苔の魅力、漁業の魅力。

信念持って食べ物を作る一次産業の魅力を伝えたい!

作る事を諦めなければならない生産者を減らしたい!

作る事を楽しみ、誇りを持ち、未来へ繋ぐ生産者を増やしたい!
もっと勉強して伝え方学ばないと💦

今日の企画をしてくれた、うーちゃん。藤森さん。
最高でした。感謝、感動です!
そして場所は石巻マルシェ。スタッフの皆様、ありがとうございました!この出会い、大切にしたい。僕にできることがあれば言って下さい。やります!

そして優しく強く、いつもサポートしてくれる人。ありがとう!!

(2015.1.24。前回実施の様子です)